出展者紹介・吉田和代



森の展示室出展者紹介・吉田和代
森の展示室には欠かせない存在の吉田和代さんは現代アートの作家さんです。 毎年、ほっと心温まる作品を展示していただいています。 心温まる作品を置く場所はとても大切で、森の展示室ではまず場所探しからはじめていただきます。そして自分の作品が一番気持ちよく感じる場所に展示をしていただいています。
Q:昨年の作品は場所も取り込んだ作品となりました。 昨年の本に関して、コンセプト等お聞かせください。
A:本の言葉を消していく作業はもう随分前から行なっています。 本の作家さんには申し訳ないのですが、その時の自分の感情や感覚で本を読んでしまうことがあります。 前回の本の作品も、その時、和知の森のことや植物、生きもの、空気、私達がしてしまった罪などずっと考えていました。 全く違う内容の物を読んでいても、それに関連する言葉が浮いて見えてきます。 「トンボがいたわ。 蝶々も。」「 静かにきりもなく 、 。」 「 記憶 」また「追い詰められた動物たち 何のために 。」など 何回も何回も始めから読み直し、要らない言葉を消していったらほんの少しの言葉で十分でした。 残った言葉に琴線の様なものを感じ、心の中に刻み込まれます。 消した言葉の足跡がまた想像を膨らませ其々の物語が出来るようです。 、テンや 。マル は種の様で残しています。 また、押し花や種子、写真のネガなどコラージュして自分のイメージを形にし、本を白い机に置いて森にインスタレーションしました。
Q:今年は新たな取り組みをされるようですが、どのようなことをされますか?
A:今回自分の作品は箱の作品で10個ぐらい木につけていきます。 それとは別に子ども達に白い鯉のぼり1m(ウインドソックス)風のサラシの布に墨で絵を描いて(字を書いてもOK)もらうワークショップをさせて頂きたいのです。 (サラシは布オムツのお古でも出来ますよーって提案もあって) 時間は土曜11時ぐらいから10名から15名ぐらいで、1500円 。 竹につけて持ち帰れます。 *雨天中止 私は普段子どものワークショップなどをしていて、鯉のぼりのは以前からやっていました。 前回果樹園に座っていて、子ども達がのぼり持って山歩いていたら楽しいだろな〜と想像していました。
Q:今回で3回目の展示です。森での展示はどう思われますか?
A:森はいいですね〜この和知の森は由良川が見えて鉄橋が架かっていて本当に気持ちの良いところです。 こんなところに展示させて頂けて本当に嬉しいです。 参加されている作家さんの作品やひととなりを拝見し、暮しを丁寧に生きておられて作品作りをされている。 私自身の行いを深く考え直す事もあります。 静かで美しい森です。しかしハタノワタルさんの作品の原発へのメッセージのように、そこには静かですが深く厳しく訴えているように思います。