荒川尚也Ⅰ

March 19, 2016

 

 

HPが立ち上がったこともあって、
森の展示室の運営やコンセプト等、色々アドバイスをくださる荒川尚也さんの去年と一昨年の記事をUPします。
まずは、一昨年の記事。
森の展示室の前身である空想時間Ⅰを開催時に書いたものです。

 

ものをつくる
つくるために必要なものをつくる
一からつくれるようになる
どこでもつくれるようになる
そして現代の流れとは違うシステムを自分の世界の中につくり、自由を得る
そしてつくる

私の作品は書のようなものと荒川さんはいう
書く字は決まっている
それをどうやって書くのかということに重きを置き
日々考える
考える以上に、手を動かす。


荒川さんの工房である晴耕社に行き、驚いたのは
ガラスの原料さえあれば、自分達で何とか作品は作れるだけの
自信とノウハウを常にもち
なので、工房内は工夫にあふれている。
いままで体感したことのない近未来の映画のセットの中にいるような感覚になりました。
(近未来像はそれぞれ違うと思いますが・・・)

今回の展覧会「空想時間」は
現代の作りすぎたものに対して、今後私達はどのように向き合っていくか?
ものをつくるものとして、何か発信できればと思い企画しました。
その流れの中、荒川さんの工房に行って感じたのは
私たちの地域に移り住んでくる若い人達が、自給、自活できる小さなサイクルをいかに作っていくのか?
に集中して取り組んでいることの先にいるような気がしました。
空想時間の答えを、作品にする前に制作の現場ですでに答えを持ち合わせていて
だから、今回の展覧会で、近くにいながら、初めてお会いすることができ、こうやって、ばっちりなタイミング、テーマで作品展が開催されるようになったことの偶然性を、これは、必然であったのだなって思えました。

自分の世界感を作り上げていった荒川さんの今の自由な感覚を作品として発表する場をサポートできることを
うれしく思います。

今回、荒川さんは、廃校になった小学校の建具をつかった作品を森の中で展開していくそうです。
その建具は、大正か昭和初期に作られたガラスが入れられていて、微妙なゆらぎがあります。
そして、そのガラスと呼吸するように、荒川さん自身の作品も配置されるそうです。
会場の森は、工房から近く、
いわゆる、地元です。
地元の方が通っていた小学校のゆらぎのあるガラス越しの風景は
どういった感覚をもたらすのでしょうか?
そして、今回の展覧会は、いままで、断ってきていた地元での展覧会。

それは、名声とか付き合いだけでとらわれたくなく
純粋に表現をしたい荒川さんの意思が、今回の企画にぴったりとはまったのでしょう。
遠い昔のガラス越しに見える風景は、心地よい時間を取り戻し、未来へ繋げていってくれると思いませんか?

 

 

 

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